百葉箱（単葉式・片屋根）

説明

■　概要

　　大気の温度を気温といい、地上気象観測では地表上面1m～2mの高さを基準とします。

　　百葉箱の効用は気温や湿度の測器を風雨から保護し、日射放射から遮断するためのもので、正面を真北に向けて設置します。

■　ステンレス脚について

　　百葉箱に使用しているステンレス脚はSUS430で作られています。

　　SUS430という素材はフェライト系ステンレス鋼でクロムを16%以上含有しており耐食性に優れています。

　　ただ金具類に使用されますSUS304に比べ錆びが発生しやすいステンレスです。

　　加工時の溶接による熱の影響や環境にもよりますが、すぐに劣化してしまうわけではありませんので、

　　コンパウンドやサンドペーパーなどで錆を落とし市販のアクリルラッカーを塗布していただければ長くご利用いただけます。

　　継続的なメンテナンスをおこない長くご利用いただきますようお願いいたします。

■　設置の際の留意点

　　脚部を固定する際に基礎を打つことが多いですが、基礎部分の水平が取れていることがとても大切です。

　　誤差は±1mm／1mまでが基準となります。

　　水平の確認には水平器ではなく、より精密なオートレベルが必要です。

　　※水平が取れていない場合、設置後に扉が開きにくくなったり、柱に負荷がかかりヒビ割れが発生しやすくなります。

　　※既存の脚部の上に百葉箱を買い換えで設置する場合、新しい百葉箱を取り付ける前に脚部の水平が取れていることを必ずオートレベルでご確認ください。

■　メンテナンスについて

　　PM2.5や酸性雨等から木製品である百葉箱を保護し、長くお使いいただくためにメンテナンスは大変重要です。

　　週に1回の水拭きで汚れを落とし、年に3、4回市販の塗料で上塗りを繰り返すことをおすすめします。

　　新規で百葉箱購入の際は補修用塗料キットの購入も一緒にご検討お願いします。

仕様

※ステンレス脚の場合も、アンカーボルト部は鉄になります。

※複葉式の場合は別途お見積もりいたします。こちら からお問い合わせください。

※運送費用は含まれておりません。