FAQ SK-610PHⅡについて
Q.液晶に「ATC」キャラクタが表示しません。
本体に電極ボディ(交換電極)がしっかりと接続されているか、確認してください。
電極を交換する場合は、本体ボディと電極ボディの接続を確実に行ってください。
Q.キャリブレーションモード時に液晶の「CAL」キャラクタが点滅しません。
キャリブレーション設定pH値と標準液のpH値が合っていることを確認してください。
又はガラス電極が破損している恐れがあります。
新しい電極と交換する必要があります。
※あわせて【Q.キャリブレーションができません。】も参照してください。
Q.測定センサについて教えてください。
温度センサは「サーミスタ」、pHセンサは「ガラス電極」を使用しています。
pHセンサの測定原理は、PHP-31と同じガラス電極です。
詳しい情報は、「2-3 SK-620PHⅡ、SK-620PH ●PHP-31センサ(pH電極)について」に記載しています。
Q.pH表示部が「バー表示」(エラーメッセージ)になっています。どのような処置を行えば良いですか?
下記内容を確認してください。
(1)本体に電極ボディが確実に接続されていない可能性があります。
本体に電極ボディ(交換電極)がしっかりと接続されているか、確認してください。
電極を交換する場合は、本体ボディと電極ボディの接続を確実に行ってください。(2)ガラス電極が汚れている可能性があります。
ガラス電極を洗浄してください。
ガラス電極部を純水、蒸留水、水道水にて洗浄します。
洗浄しないままにしておくと、測定液などが電極表面に皮膜をつくり、測定に影響を与えます。
ガラス電極は使用後に必ず洗浄するようにしてください。※あわせて【Q.【ER1】【ER2】表示になります。】も参照してください。
Q.測定値が安定しません。考えられることを教えてください。
原因として下記内容が考えられます。
(1)測定するサンプル液が少ない。
ガラス電極先端から30mm以上測定液に浸してください。(2)純水などの低導電率サンプルを測定している。
安定したpH測定を行うために、サンプル液の導電率が約100μS/cm以上必要です。(3)サンプル液の温度(液温)が大きく変化している。
液温を安定させてください。pH値は温度により変化します。※あわせて【PH測定値が安定しません。】も参照してください。
Q.液晶表示がすべて点滅します。何故ですか?
電池の容量がなくなっています。
新しいコイン電池CR2032と交換してください。
電池の交換は、必ず2コとも行ってください。
Q.pHの指示値が異常と思われます。確認する項目はありますか?
下記に確認する項目を記載します。
(1)HOLDキーを押して、指示値を固定していませんか?
HOLDキーを押して、HOLD(指示値固定)を解除してください。
(2)ガラス電極が汚れている可能性があります。
ガラス電極を洗浄してください。
(3)ガラス電極表面が乾燥している
ガラス電極を洗浄してください。
また、本器を保管する際、センサキャップ内のスポンジを水で濡らしてから、キャップを被せて保管してください。
(4)キャリブレーションを行っていない。
正確なpH測定を行う場合、必ずキャリブレーションを行ってください。
(5)測定するサンプル液の量が少ない。
ガラス電極先端から30mm以上測定液に浸してください。
(6)測定サンプル液とキャリブレーション時の温度が大きく異なっている。
測定サンプル液の温度に近い温度(±3℃以内が望ましい)にてキャリブレーションを行ってください。
※あわせて【Q.pH指示値が異常と思われます。】も参照してください。
Q.温度のキャリブレーションはできますか?
温度のキャリブレーション ( 校正 ) はできません。
Q.キャリブレーションのポイントをスキップすることはできますか? (キャリブレーションでメモリせずに次のキャリブレーションポイントへスキップできるか? )
できます。
「 CAL ▽」キーを押してください。
次のポイントへスキップします。
但し、 1 点のみのキャリブレーションの場合は、キャリブレーションポイント近傍以外は精度が悪化します。
精度良く測定したい場合は 2 点以上のキャリブレーションをおこなってください。
Q.キャリブレーションをスキップしたポイントにはどんな値がメモリされていますか?
スキップしたポイントは前回キャリブレーションした時の値がメモリされています。
Q.測定範囲及び測定精度を教えてください。
温度測定範囲:0.0~50.0℃
pH測定範囲:2.00~12.00pH
温度測定精度:
pH測定精度:±0.2pH
Q.使用する電池は何ですか?
CR2032を2コ使用します。
CR2032はコンビニエンスストアやホームセンターでお求めになれます。
Q.測定する液温によって、pHの値を補正する必要はありますか?
SK-610PH II は、自動温度補償機能(ATC機能)を備えています。
よって、液温が変化した場合、自動的にガラス電極の起電力の変化を補正し、pH値を表示しますので、信頼性のある測定が可能です。
Q.連続して使用できる時間はどれくらいですか?
連続使用時間は、約20時間です。
また、「オートパワーオフ機能」により、電源切り忘れによるバッテリー消耗を防ぎます。
Q.濡れた手で本体を使用しても大丈夫ですか?
大丈夫です。
電気機器製品の防水JIS規格「IPX4」をクリアします。
IPX4とは、「防沫形」といい、いかなる方向からの水の飛沫を受けても有害な影響がないことを表します。
Q.キャリブレーション機能について詳しく教えてください。
SK-610PH II は、3点キャリブレーションタイプです。
キャリブレーションのポイントは、
(1)フタル酸塩pH標準液(pH4.01 at25℃)
(2)中性りん酸塩pH標準液(pH6.86 at25℃)
(3)炭酸塩pH標準液(pH10.01 at25℃)
本器は、CALキーを押すことによりキャリブレーションモードに移行します。
HOLDキーを押して、pHキャリブレーション値を入力してください。
pHキャリブレーション値は、液温により変わります。
Q.キャリブレーションはいつ行えばよいですか?
より正確な測定を行うために、1日1回程度のキャリブレーションの実施をお勧めします。
また、センサ電極を交換したとき、電池を交換したときはキャリブレーションが必要です。
Q.しゅう酸塩pH標準液(pH1.68 at25℃)及びほう酸塩pH標準液(pH9.18 at25℃)を使用したキャリブレーションは可能ですか?
できません。
キャリブレーションには、フタル酸塩pH標準液、中性りん酸塩pH標準液および炭酸塩pH標準液を使用してください。